① 行政栄養士(保健センター)の役割について
野田市保健センター母子保健係 張替みえこ氏
行政栄養士は都道府県庁や市町村、保健センター、保健所等に勤務する地方公務員で、現在は市の管轄である野田市役所健康子ども部保健センターという場所に所属している。保健センターの役割は、「市民の健康を守る」ということ。妊娠期から高齢期に至るまで、各ライフステージに合わせて市民の健康づくりをサポートしている。キャリアアップとしては、食品会社から行政栄養士へ転職したときの経験談を話されていた。
② 研究を支えるテクニカルスタッフの役割とその重要性
理化学研究所生命機能科学研究センター
比較コネクトミクス研究チーム 鈴木大輔氏
発表者の大学院時代の研究や、世界の最前線で活躍する研究機関の現場を紹介しながら、研究を支えるテクニカルスタッフの役割とその重要性について話されていた。さらに、キャリアアップに関する話題では、発表者自身の大学院生活で得た経験を通じて、研究活動で培われるスキルが管理栄養士の業務への活かし方について紹介。
③ 栄養士としてのキャリアアップとライフイベント
株式会社SHI 秀明八千代中高等学校 中里明日香氏
2020年3月に短期大学を卒業後、給食委託会社に就職。学校給食分野を希望していたが、新型コロナの影響で学校が休校だったこともあり、病院に配属された。厨房業務、事務作業などの経験を積む中で、結婚をし、それを機会に興味のあった学校給食分野に転職し、妊娠・出産のため産休・育休を経て職場に復帰されたことなど仕事・キャリアアップとライフイベントについてお話いただいた。
④ がん専門病院における栄養管理業務と管理栄養士の役割、ライフワークバランスについて
千葉県がんセンター 菊池夏希氏
がん治療では、症状や副作用によって栄養管理が困難になることが多く、その予防と対応が重要になる。治療が継続できる栄養状態を維持できるよう「おいしく食べたいに応えたい」を合言葉に、日々奮闘されている栄養管理業務について話していただいた。また、病院では様々な資格を取得することができるなど自分の興味のある分野を極めることのできるキャリアアップについて紹介していただいた。
⑤ 母子の健康を支える管理栄養士の挑戦と日々の実践
永井マザーズホスピタル 稲垣佳苗氏
産婦人科管理栄養士として、妊娠期から出産後まで母子の健康を食事面から支えている。1~3年目は厨房での調理・メニュー提案・調理リーダーを経験し、4年目以降は外来栄養指導を中心に、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群、婦人科疾患、生活習慣病など幅広く対応。業務以外にも学会発表や研究活動、低糖質レシピ開発にも取り組み、後輩育成などについても紹介していただいた。
⑥ 学校栄養職員4年目をむかえて感じたこと
東京都葛飾区立西亀有小学校 大久保理恵子氏
東京都学校栄養職員として多職種先生方等との関係性やライフイベントに備えるために、日々子どもたちや仕事に向き合っている具体的な内容について話していただいた。
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