会長あいさつ

2023年度を迎えて

公益社団法人千葉県栄養士会
会長 杉﨑幸子

はじめに
 千葉県栄養士会は、県民の健康増進と病気の予防および公衆衛生の向上に寄与することを目的として、健康づくりのための講習会や、研鑽を積むための研修事業など多くの事業を行っています。
 この3年間、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、集合型の研修会などは開催できず、Webで実施しました。会員の皆様方と直接お会いする機会がなかったことはご意見をお聞きできず残念なことでした。Web開催のメリットは遠隔地でも参加できることですが、意見交換をする難しさを感じましたが、進め方の工夫をすることで充実した内容にできることを学びました。2022年度に開催されたアジア栄養士会議は集合型で開催され成功裏に終了しました。顔の見える研修会や会議の良さを改めて認識できたそうです。コロナウイルス感染症が5類相当に移行しても以前のような事業の実施は難しいことでしょう。本会の事業運営にあたっては、集合型の良さとWebの良さを取り入れた実施を目指していくことが重要と考えています。
 コロナウイルス感染対策で外出を控えたことにより、生活習慣病が進行したりフレイル状態になったり健康面での影響がみられます。栄養士会として健康な生活を送るための支援を進めていくことが求められています。栄養士・管理栄養士の力を発揮するための仕組みづくりが必要です。そこで栄養ケア・ステーション事業の推進を図るために委員会を設けて検討してきました。2023年度は管理栄養士が診療所等で栄養食事指導を実施し人々の支援を進めていく事業に取り組んでいきます。
 本会は紙ベースでの情報提供とともにホームページで多くの情報発信をしています。会の事業に留まらず健康づくりに必要な情報も掲載しています。さらに早く情報提供ができるようSNSによる情報発信を検討しています。会員の皆様、ともに協力して健康づくりに取り組み、栄養士・管理栄養士の姿が見える活動を進めましょう。

2023年度の事業
 新型コロナウィルスの感染対策は変わることなく留意しつつ、事業を進めてまいります。定時総会は5月27日にWebで開催したします。生涯教育研修会は実務研修を6月から10月にかけてWeb開催で行います。食育・健康料理教室は社会の状況を見ながら実施を予定しています。
 災害対策に備え引き続き研修会を開催し、人材の育成を図り、連絡体制や活動のシステムを整えます。
 栄養改善学会は2月に開催します。会員が日常業務の中で蓄積した様々な情報を発信することで、お互いのスキルアップを図ることができ、エビデンスの構築に資する事業です。多くの会員の発表・参加を願っています。
 県民を対象とした栄養改善大会、健康づくり食生活講座の開催を予定しています。

 
終わりに 
 千葉県栄養士会は地域包括ケアシステムに対応できる基盤を整え、栄養ケア・ステーションの機能の充実を図り、地域で活躍する栄養士・管理栄養士の活動が県民に見えるような事業展開を進め、健康増進のための正しい食の知識の普及に努めます。会員一丸となって、食の大切さを多くの人に伝える活動を進めていきましょう。
 堅実な会の運営を図るためには会の組織作りが大事です。そのためには一人でも多くの方に入会いただき、共に健康づくりを推進して行きたいと願っています。

 コロナ禍ではありますが各関係機関・団体の皆さまのご指導、会員皆さまのご協力をいただき今年度もよろしくお願い申し上げます。