地域活動事業部(第3回研修会)終了報告

開催主旨・目的 ユネスコ無形文化遺産に「和食、日本人の伝統的な食文化」が登録されてから4年が経過しました。千葉県の地域に根ざした食文化への理解を深め、地域に伝承される郷土食の実際について学び県民の健康増進に役立つ栄養士・管理栄養士を育成する。
日   時 平成30年10月31日(水)
受付   午後1時15分~
講演   午後1時30分~3時
場   所 千葉市蘇我コミュニティセンター 3階 講習室2・3
(千葉市中央区今井1-14-43   JR蘇我駅より徒歩5分)
テーマ(タイトル) 「食文化について(仮題)」
講師:千葉県伝統郷土料理研究会会長 杉崎 幸子
参 加 資 格 食と栄養に関心のある方並びに栄養士・管理栄養士
参 加 費 2000円(会員無料)
申 し 込 み

千葉県栄養士会にFAX又は郵便で10/31の地活研修会と記載し、ほかに氏名、連絡先電話番号、会員の方は所属職域事業部、会員番号を記載してお申し込みください。
FAX番号 043-256-1804
〒264-0036 千葉市若葉区殿台町122 
(公社)千葉県栄養士会 地域活動事業部行
申込期限:10月24日(水)必着でお願いします。

そ  の  他 日本栄養士生涯教育 実務研修1単位
『食育と地域貢献 T47‐107』
  事 業 報 告
事 業 名 第3回研修会「食文化について」
参 加 者 数 20名
内   容

「食文化」「食習慣」という言葉が法律に記載されたのは平成17年に制定された食育基本法が初めてで、食文化という言葉は1980年代から一般的に使われるようになった新しい言葉である。
 食文化は農・漁業などの食料生産や食料・食品の流通に関係する事柄、食物の栄養や食物摂取と人体の生理に関する概念である(石毛直道『食文化入門』より)また、平成29年に改正された文化芸術基本法の中に食を文化と位置付けた「食文化」という言葉が使われたことは喜ばしいことである。
 食文化は世界各地からの植物の伝播(でんぱ)が農業中心の文化を作り発展したものでありそれは調理法、配膳、作法に見られる。
 特に限られた地域で独特の発展をした「太巻き祭りずし」は我が千葉県を代表する郷土料理である。また千葉県は我が国で唯一料理の神様を祭る千倉の「高家(たかべ)神社」、酪農発祥の嶺岡地区、さつま芋の栽培に成功した幕張の昆陽神社など古来より食と深い関わりがあったと言える。

感   想

伝統郷土料理に造詣の深い講師のお話しで、長い歴史の中で食文化が生まれた背景には、地域やその時代の暮らしが深く関係していることが良く理解できた。
「第3次食育推進基本計画」における和食の関わりについて、農林水産省ホームページでは「和食文化への理解を深め継承することは、健全な食生活と食べ物の循環のつながりを強いものにし、さらなる食育の推進・健康寿命の延伸につながって行く」とされている。
我々、栄養士・管理栄養士は「食文化」も含めた広い視野で県民の健康増進のために寄与する必要があると感じた。

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