骨粗しょう症の予防と食事

基本的な事柄

   日本人の平均寿命が伸びている中で骨粗しょう症になっている中高年者が年々増加しています。 骨粗しょう症とは、骨の中のたんぱく質やミネラルが溶けだし、骨量が減って骨に「ス」が入った状態(ちょうど大根の水分が抜けて「ス」が入りスカスカになった状態)になり腰痛や骨折を引き起こす病気です。特に女性は50歳ごろから発症しやすくなり、80歳になると半数以上の人が骨粗しょう症であるといわれ、男性は70歳を過ぎると目立ってきます。

   女性は、男性の3倍程度の高発症率だといわれています。おじいちゃんよりも、おばあちゃんがなりやすい病気ということです。女性に多い主な理由としては、女性ホルモンの分泌低下に起因するとされ、出産や閉経を経験する女性にとってまさに宿命的などという学者もありますが、その他にストレスや運動不足も骨粗しょう症を加速するといわれており、よく歩いてかかとに響くような刺激が骨粗しょう症を予防するために大切であるとの研究結果が宇宙船による無重力実験で証明されています。

   最近ではダイエットをしている若い人達が増えていますが、骨がつくられる年代に栄養不足や、カルシウム不足の生活をしていると、さらに早く骨粗しょう症を招くことになります。

   骨粗しょう症の予防は、若いときから食事に気を配り、適度の運動に励むことが基本になります。

食生活のポイント

1.骨の成分であるカルシウムを十分に取る

   日本人に不足している栄養素です。牛乳、チ-ズ、ヨ-グルトなどの乳製品にはカルシウムが豊富に含まれ、吸収率も優れています。その他に干物類(干魚、ひじき、切干し大根など)、小魚や緑黄色野菜、とうふなどにもカルシウムが多く含まれていますので、これらの食品を3度の食事に取り入れて食べるようにしましょう。

2.栄養のバランスを良くする

   丈夫な骨をつくるためには、カルシウムだけでなく、良質のたんぱく質も必要です。魚・貝、肉、卵、大豆製品などが不足しないようにします。また、ビタミンDも必要です。干ししいたけ、まぐろ、うなぎの蒲焼、あじやさんまなどの背の青い魚に多く含まれています。いろいろな食品を組み合わせて栄養のバランスの良い食事を食べるようにします。

3.カルシウムの吸収を悪くしない

   タバコ、アルコ-ル、コ-ヒ-、塩辛い漬物や、インスタント食品、加工食品などの取り過ぎは、食生活がアンバランスになりやすく、カルシウムの吸収を悪くするので注意しましよう。

4.適度の運動をする

   適度の運動は骨に刺激を与えて新陳代謝を活発にし、骨を丈夫にします。特に屋外での光を浴びた運動は体内でのビタミンDの合成を促進し骨の生成に役立ちます。朝、夕10分ぐらいずつ、早足歩きを日課にする、駅やデパ-トの階段を自分の足で昇り降りする、家の中でできるダンベル体操、タオルを持って行う菜の花体操、ラジオ体操など毎日継続的に実行して骨の老化防止や健康づくりに努めましょう。

   「予防にまさる治療なし」「転ばぬ先の杖」の例え通り、毎日の食事や運動に気配り心配りをして、丈夫な骨(体)の保持増進に努めることが大切です。