「休養」は栄養・運動とともに体と心の健康づくりに欠かせない要素とされています。労働時間や家事労働の短縮で、自分で自由に使える時間が増えつつある昨今、健康・余暇志向も高まってきました。しかし一方では、2020年からはコロナ禍の影響も重なりストレスによる心身の悩みを抱えている人もさらに増加しています。
子どもから高齢者まであらゆる人が健康づくりに取り組んでいくためには、栄養、運動面でバランスを取るとともに、休養が日常生活の中に適切に取り入れられた生活習慣を確立することが重要であると考えられ、1994年(平成6年)、厚生省(現厚生労働省)が休養の普及・啓発を目的に「健康づくりのための休養指針」を策定しました。
休養とは、疲労回復などで「休む」ことと、明日に向かって英気を「養う」など自らが積極的に社会参加をするなど、ゆとりあるライフスタイルを作り上げることをいいます。
健康づくりのための休養指針
1. 生活にリズムを
- 早めに気付こう、自分のストレスに
- 睡眠は気持ちよい目覚めがバロメーター
- 入浴で、身体もこころもリフレッシュ
- 時には旅に出かけて、こころの切り換えを
- 休養と仕事のバランスで能率アップと過労防止
2. ゆとりの時間でみのりある休養を
- 1日30分、自分の時間をみつけよう
- 生かそう休暇を、真の休養に
- ゆとりの中に、楽しみや生きがいを
3. 生活の中にオアシスを
- 身近の中にもいこいの大切さを
- 食事空間にもバラエティを
- 自然とのふれあいで感じよう、健康の息吹きを
4. 出会いときずなで豊かな人生を
- 見出そう、楽しく無理のない社会参加
- きずなの中ではぐくむ、クリエイティブ・ライフ
それぞれの項目の中で各フレーズから、自分にとって生活の中に取り入れられそうなものを自分なりに工夫して実践していきましょう。
(更新 2022.12.11)