コレステロ-ルと健康

コレステロ-ルと健康

   コレステロ-ルは、正常の場合では血液1㎗中に110~250㎎程度含まれ、食べ物から摂取されるほか、主として肝臓で合成されます。コレステロ-ルは、細胞膜の構成要素であるとともに、性ホルモン、副腎皮質ホルモン、胆汁などの原料として重要な働きをしています。

   血液中のコレステロ-ルの値は、動物性の脂肪やエネルギ-の過剰摂取、運動不足などの場合には高くなり、たんばく質やエネルギ-などが不足し、栄養状態があまり良くないときは低くなります。

   お年寄りの場合は、心臓病などほかになにか病気があって、医師から注意をされている場合を除いて、低すぎるよりも、むしろ、正常範囲の中で少し高め程度のほうが良いといわれています。

   低い場合は、朝、昼、夕の3食を規則正しく食べ、魚、肉、卵、大豆製品や、ご飯、いも、野菜、海藻などを十分に取るようにします。また、間食も時間や量を決めて、果物、牛乳、ヨ-グルト、菓子類などを取り、低栄養にならないように注意しましょう。

コレステロ-ルが高いと

   血液中のコレステロ-ルの値が高くなると、血管の内側にコレステロ-ルが沈着し、動脈硬化を起こす原因になります。動脈硬化が起こると脳血管障害(脳卒中)や虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)などになりやすくなります。

   コレステロ-ルが高くなる原因としては、コレステロ-ルが高くなる病気のある場合(二次性)と体質に基づく本態性のものとがあります。原因になる病気がある場合は、その病気の治療をすることが必要になります。原因になる病気のない本態性の場合は、食事の取り方に注意し、毎日、適度の運動を心掛けることが必要です。

コレステロ-ルを下げるための食事

  1. エネルギ-を取り過ぎない
       
    肥満している場合は、肥満の改善を図るうえから、エネルギ-を取り過ぎないことが大切です。ご飯、パン、めん類などの主食や、砂糖を多く含む菓子類などは多く取り過ぎないようにしましょう。
  2. 動物性の脂肪を控え、植物性の油の割合を多くする
       
    肉類などの脂の多い部分やラ-ド、バタ-などの動物性の脂が多くならないように気をつけ、魚や植物性の油の割合を多くします。
  3. 食物繊維を十分に取る
       
    食物繊維はコレステロ-ルの吸収を抑えたり、胆汁の再吸収を抑制し糞便への排泄を増加し、コレステロ-ルの低下に役立つといわれています。
       いも類、野菜、海藻、きのこ、コンニャク、果物などは十分に食べましょう。また、ご飯などの主食は少な過ぎないよう、一定量を食べましょう。
  4. たんぱく質が不足しないようにする
       
    魚、肉、卵、大豆製品などが不足しないようにします。肉類は脂肪の少ない部分を選ぶようにします。豆腐、納豆などの植物性のたんぱく質も十分に取りましょう。
  5. 味付けは薄味を心掛ける
       
    塩味が強いと砂糖や油も相対的に多くなり濃い味付けになります。かつお節や煮干、昆布、干しいたけなどで「だし」を良く取って薄味を心掛けましょう。

暑い夏に向かって

   暑い夏になると、食欲がなくなり、ついさっぱりした物や冷たい物に偏りがちになり、簡単な食事で済ますことが多くなります。十分な睡眠と次の事柄に注意し、栄養の確保を心掛けましょう。

  1. 香辛料などを活用する
       
    しょうが、こしょう、にんにくなどの香辛料やみょうが、あさつき、しその葉などの香味野菜は、食欲の増進に役立ちます。これらを料理に取り入れるようにしましょう。
  2. 料理は味の組み合わせを考えて作る
       
    ピリッとした物、風味の良い物、塩味の物、甘い物、酸味のある物などを組み合わせることにより、それぞれの料理の味が引き立ち、おいしく食べられます。
  3. 食事の組み合わせは、主食、主菜、副菜、汁物をそろえる
       
    栄養のバランスを良くするうえで、毎食の食事は、単品料理を避け、これらの料理を組み合わせましょう。また、間食には食事だけでは不足しやすい、果物や牛乳などを努めて取りましょう。