2023年(令和5年)の国民健康・栄養調査結果によれば、「朝食抜き(錠剤のみ/菓子・果物のみを含む)」の割合は、男性15.7%、女性11.7%で、男性は20歳代36.4%、30歳代28.5%、40歳代25.4%、50歳代21.0%、女性は20歳代30.6%、30歳代20.8%、40歳代17.3%、50歳代17.3%と勤労世代で高くなっています。
英語の”Breakfast(朝食)”は”fast(空腹)をbreak(破る)”という意味があり極めて大切です。脳の働きや健康と深い関係があることが知られています。
朝食は 1日の活動源
朝食と成績の関係を調べた研究は、それほど多くありませんが、小学生、中学生並びに大学生における調査研究において、朝食をきちんと食べている者の方が朝食を食べていない者より成績がよいという報告があります1),2),3)。これは、朝食を抜くと体温が上がらないまま、脳に十分な栄養が行きわたらず脳の働きが鈍く、午前中いっぱい体がだるく、頭がすっきりしないからだと考えられています。
また、朝食抜きは肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病を招きやすくします。1日の食事の回数が少ないと夕食で取った多くのエネルギ-が体脂肪として蓄積されやすくなり太ってしまうのです。肥満が高血圧や糖尿病にとってよくないことは知られているとおりです。
生活リズムを整えるために、余裕を持って少し早起きし毎日朝食を食べる習慣を付けるようにしましょう。
どんな朝食にするか
- 脳のエネルギ-を補給するためのご飯やパンなどのでんぷん質を多く含む食品
- 体温を上げるため肉・魚・卵・大豆・乳製品などのたんぱく質を多く含む食品
- 体に活力を付けるため野菜や果物などのビタミンとミネラルを多く含む食品
これらを組み合わせてとることが基本になります。
「ご飯とみそ汁」、「パンとコ—ヒ—」だけでは、1日のよいスタ-トは切れそうもありません。
ご飯のときは、たくさんの野菜を入れたみそ汁やお浸しと、卵あるいは大豆製品、焼き魚などを組み合わせましょう。
パンのときは、野菜のサラダと、卵やチ—ズ、ヨ—グルトなどを一緒に食べましょう。
短時間でできる朝食の工夫
- パンやご飯の他に、たくさんの野菜や肉を入れたス-プを加えたり、野菜たっぷりのみそ汁に卵を落とす。
- たくさんの野菜と魚、肉、卵、大豆、乳製品を使ったサンドイッチ、丼、うどんなどの単品メニューは短時間で作れ、後片付けも簡単です。
時間がないからといって毎日朝食を抜くのではなく、短時間でできる料理を工夫して、朝食を食べる日を増やすようにしましょう。参考文献
1)https://www.jstage.jst.go.jp/article/jnsv/71/4/71_339/_article/-char/en
2)https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0033350616304486
3)https://www.jstage.jst.go.jp/article/shokuiku/15/1/15_33/_pdf/-char/ja(更新 2025.12)













