脳卒中の予防と食事

基本的な事柄

脳卒中(脳血管疾患)は日本人の死亡順位の第 3位を占め、1981年(昭和56年)にがんと入れ替わるまでは第1位でした)毎年13万人以上の人が死亡しています。脳卒中は脳血管発作ともいわれ、高血圧が原因の脳出血や、動脈硬化症を原因とする脳血栓などの急増、または漸次的な血液循環障害によって、意識、運動、言語、知覚、視力などさまざまな障害が起こる病気です。前に軽い脳卒中の発作があった人はもちろん、高血圧症や動脈硬化症、糖尿病などの病気を持っている人や集団検診などで検査値が各種の生活習慣病傾向を指摘されている人などは、生活スタイルを見直し、規則正しい食生活と適度の運動を心掛けることが脳卒中を予防するうえで大切です。

食生活のポイント

  1. 質と量のバランスの取れた食事を
    健康な体を維持し十分な活動をするために必要な食品を適正に摂るようにします。
  2. 標準体重を維持する
    太り過ぎも、やせ過ぎもよくありません。どちらも高血圧や動脈硬化症などの原因になります。適正な体重に近づけるようにしましょう。
  3. 動物性脂肪の取り過ぎに注意を
    血液中のコレステロ-ルの増加を予防するうえで大切です。牛肉や豚肉、鶏肉などの肉類の脂肪の多い部分は控え、魚介類や植物性の油を使用するようにしましょう。
  4. 良質のたんぱく質は十分に
    脂肪の少ない肉類、魚介類、卵、大豆製品、牛乳・乳製品などは不足しないよう毎日適量を取りましょう。
  5. 塩分は控えめに
    塩分の取り過ぎは高血圧など脳卒中の原因になる病気を助長させます。塩辛い食品を避け、食塩は1日男性9グラム・女性7.5グラム未満を目標に、薄い味付けに慣れましょう。
  6. 野菜、果物、海藻は十分に
    これらの食品には、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれ、便通を整える働きを持っています。新鮮な物を毎日十分取るように努めましょう。
  7. 食事時間は規則正しく、3食を平均して食べましょう
    朝、昼、夕食ともバランス良く食べ、落ち着いた気分で楽しく食事ができれば最高です。
  8. アルコ-ルは適量を
    深酒は厳禁、適量を守って程々にします。酒のさかなは塩辛いものを避け、脂肪の少ない肉や魚、そして豆腐や野菜などをバランスよく取り合わせましょう。

食事はもともと生命の保持と健康の維持のための基本的な人間の営みです。日々の食生活の善しあしが、一生の健康にかかわってきます。おろそかにできない事柄です。もし、体の不調や故障があれば心と身体のストレスを減らし、自分の健康度をチェックして、整備しながら生活の安全運転を心掛けてください。“予防に勝る治療なし”の格言の通りです。