人生の一つの節目である20歳を迎えられたのを機会に、これからの長い人生の健康について考えてみましょう。
日本人全体の死亡原因の順位は、悪性新生物(がん)、心疾患、脳血管疾患の順であることはご承知のとおりですが、20歳(20~24歳)の人の死因順位の第1位は自殺、第2位不慮の事故、第3位がんの順です。しかも第1位と第2位の合計で全死亡の69パ-セントを占めており、この統計からも20歳の人は病気で死ぬ人は少ないということが分かります。
しかし、若い女性は容姿を気にするばかりに無茶なダイエットをして貧血や便秘になったり、男性はお酒の飲みすぎや運動不足で肥満になったりします。
それでも、若いうちは日常生活や食事などでかなりの無理やデタラメをしても、若さですぐに回復しますが、そのような生活を続けているとやがてその「つけ」が回ってくることになります。
適正な体重
20歳前後の女性は体内に脂肪を蓄える傾向にあるのは生理的とも言えることですが、肥満ではないのに太っていると思い込んでいる人も少なくありません。
身長に対する適正な体重は医学的には難しい問題ですが、国際肥満学会(神戸市/1990年)が最もよい指標としている指数にBMI(body mass index)があります。BMIは身長(メ-トル)の2乗で体重(キログラム)を割った値ですが、その指数が22の人が最も健康状態がよいとされています。
60人ほどの女子学生に身長と体重を聞き、自分が肥っていると思うかを質問し、BMIを計算したところ、肥っていると思うグル-プの平均BMIは21.2で正常範囲内にあり決して肥満ではありませんでした。
また、肥っていないと思っているグル-プの平均は19.2でこれは明らかに「やせ」の指数です。つまり、若い女性には正常体重なのに肥満と思いこんでいる「やせ願望」があり、それが無理なダイエットに走る原因と考えられます。
朝食を必ず食べること
朝食は午前中の活力源です。昼食までボンヤリしていたのでは一人前の社会人として通用しません。30分早起きをするなどして朝食は必ず食べましょう。朝食をキチンと食べることは便通を促し便秘の解消にもなります。
寝坊した時は、立ち食いそばの一杯だけでも何も食べないよりはマシです。
偏食しないこと
生活習慣病(かっての成人病)は、昭和30年の初めのころから食生活の洋風化、米の消費量の減少に伴って目立つようになりました。日本型食生活の特長は主食(ご飯)、主菜(魚を主としたおかず)、副菜(いもや野菜を主とした身体の調子を整え、便通を良くするもの)の3つが毎食そろっていることです。そして、野菜類はなるべくサラダのような生野菜ではなく、いためて、または茹でて嵩(かさ)を小さくした野菜をたっぷり食べることです。
野菜を加熱するとビタミンが壊れますが、短時間にサッと調理すれば損失はそれほど多くありませんし、嵩が減って沢山食べられることにより十分補われます。同時に食物繊維も十分とるためには少量のサラダでは駄目なのです。
若者に人気のピザ・スナック・フライドチキンなどを続けることはよくありません。また、健康食品やテイクアウト弁当にも便利なものがありますが、それらばかりに頼るのは注意しましょう。
たばことお酒
たばこは百害無益、お酒は百利百害と言います。
たばこは面白半分にいたずらしているうちに習慣となり、やめるには大変な苦痛を伴うものですから初めから喫煙習慣をつけないことが賢明です。
お酒は飲み方が大切です。お酒の適量は、個人差が大きいのでそれぞれ自分の適量を身体で覚えるしかありません。1週間に2日の休肝日もお忘れなく。
若い人も運動が必要
高校時代までクラブ活動で結構運動していたとしても、社会に出たり大学に入ると時間的な余裕がなくなり、まったく運動しなくなる人がいます。これは健康づくりにマイナスです。
運動はスポ-ツだけではありません。通勤通学時の歩行を早足で1日1万歩を目標に歩く(断続的でよいから1日合計1時間くらい歩く)、エレベ-タ-を使わないで階段を上下する、無精しないでこまめに体を動かすなど活動的な生活をしましょう。
若さを保つ秘訣
若い時は1度きりです。大いに青春を謳歌してください。
女性のみずみずしいお肌や、美しい毛髪を守り、男性のたくましい身体、疲れを知らないバイタリティを保つのは結局、毎日3度3度の食事をしっかり食べ、運動と休養を生活の一部分として大事にすること以外にはないことを肝に銘じてください。
BMIの計算方法
【身長160㎝:体重58㎏の人は】
1.6×1.6=2.56 58÷2.56=22.7 BMI 22.7



地産地消レシピ
栄養ケア・ステーション






